アンチエイジングに活躍する
成長ホルモンは
加齢とともに低下してきます
思春期前の値を100%とすると成長ホルモンの分泌量は、
思春期後期で多くなり、200%と2倍くらいになります。
その後はどんどん少なくなり、
30、40歳台では50%、
60歳では30%くらいになります。
成長ホルモンが不足すると、
人は疲労を感じやすくなります
成長ホルモンの分泌量が減っている人は、
30代であっても、
疲労感ややる気の欠如など
様々な症状が出るようになります。
反面、60代、70代でも
成長ホルモンの分泌量が30代と同量程度ある人は、
疲れを知らず、若々しい肉体を維持されています
<<疲労の原因&回復剤となる成長ホルモンの作用>>
☆やる気や積極性の増加
これは精神的な気力の増加と
肉体的な体力の増加の2側面があります。
結果として様々な物事に対して、
やる気と持続力が増加します。
絶食や断食は成長ホルモンの分泌を促すことが
よく知られています。
断食ハイと呼ばれる現象は、
成長ホルモンの分泌によってやる気が増加し、
疲労感が解消されることによるものです。
☆コラーゲン生成
成長ホルモンによって分泌される
インスリン様成長因子(IGF-1:)は
コラーゲンの合成を強化するとしています。
これは、コラーゲン含有量の増加。
およびコラーゲン繊維の直径の増大。
いわゆるアンチエイジングですね。
☆脂肪を分解
中年太りやメタボ体型の人など、
内蔵脂肪を多く抱える人に成長ホルモンを補充すると、
脂肪が減ることが様々な研究で明らかにされています。
<< 成長ホルモンを増やす方方法>>
@睡眠
成長ホルモンが分泌されるのは睡眠中です。
ただし、睡眠の質が悪い場合や睡眠時間が短い場合、
十分な成長ホルモンが分泌されなくなります。
また、睡眠時間の変化は疲労そのものの原因となるため、
なるべく規則正しい時間に寝るほうが良いとされています。
@低血糖·空腹
空腹によって若返る本が売れています。
理由は空腹による低血糖によって成長ホルモンが分泌され、
成長ホルモンによるアンチエイジング効果が注目されているからです。
空腹になると脳が低血糖を解消しようと、
肝臓でのグルコース生産を開始するため、
成長ホルモンを大量に分泌します 。
そのため、空腹時には成長ホルモンが
通常時よりも多く分泌されるようになります。
@無酸素運動·加圧トレーニング
成長ホルモンの分泌のトリガーとなる一つの物質は乳酸です。
有酸素運動は乳酸をあまり発生させないのですが、
筋力トレーニングや加圧トレーニングなど、
いわゆる無酸素運動と呼ばれる運動は、
成長ホルモンの分泌に必要な乳酸を多く発生させます。
同じ無酸素運動でもより多くの乳酸を発生させるのは
筋肉によって血管を押しつぶす高負荷のトレーニングなのですが、
女性には負荷が高く実現が難しくなっています。
加圧トレーニングやスロートレーニングは
少ない負荷でも簡単 に血流を阻害する効果があり、
低い負荷でも高負荷のトレーニング以上に乳酸を発生させ、
その結果、成長ホルモンが多く分泌されます。
@有酸素運動
有酸素運動もまた、成長ホルモンを増加させます。
高齢者の座りがちな女性は、
体内で一酸化窒素を十分に産出できない、
という仮説を元に、
週5日、1回30分、
比較的穏やかなエアロバイクの運動を3ヶ月行ったところ、
一酸化窒素の量が大幅に増加した、と発表しています。
一酸化窒素には、
「血管を拡張させ血流を良くする働き」
「成長ホルモンの分泌を促進する働き」
があり、 定期的な軽い負荷の運動により、
成長ホルモンを増加させる効果があります。
@食事
成長ホルモンはタンパク質から生産されます。
タンパク質を多く摂ることで、
成長ホルモンの分泌が促進されることはないものの、
成長ホルモンの生成には、タンパク質は必須となります。
菜食主義や偏食による栄養の偏りは
成長ホルモンの生成に必要なタンパク質が
不足する場合があります。
また、チョコレートやココアに含まれるカカオには、
一酸化窒素の産出を増加させ、
成長ホルモンの分泌を促進する
フラバノールが含まれます。
@アルギニン、オルニチン
成長ホルモンの分泌を促すと言われ る栄養素に、
アルギニンとオルニチンがあります。
@成長ホルモン注射
美容業界で行われている
注射による成長ホルモン補充です。
成長ホルモンは人工で合成できるようになったことから、
値段はじょじょに下がってきたものの、
成長ホルモン分泌不全症以外の人には保険適用外のため、
疲労や健康、アンチエイジング目的の場合、
一ヶ月あたり最低でも数十万円の費用がかかり、
庶民にはなかなか手が届きにくい商品となっています。
<<成長ホルモンの阻害>>
@年齢
成長ホルモンの分泌量は思春期にピークに、
20代から低下してしまいます。
30代では、1/4~2/3に、
40代は1/5~1/2に、
60代では1/10~1/3にまで減ってしまいます。
@ストレス
ストレスは成長ホルモンの大敵です。
@薬·病気
薬の中に成長ホルモンの分泌を阻害するものもあります。
また、成長ホルモンが低血糖や睡眠によって分泌されるということは、
言い換えると高血糖や睡眠不足は分泌量の不足につながります。
血糖値が高くなると、
体がだるいと感じたり、
睡眠時間が短いほど太りやすいのは
成長ホルモンが関係しているかもしれません。
@お酒
成長ホルモンは肝臓で作られますが、
肝臓が弱っていたり、
アルコールの分解に使われると、
肝臓そのものの機能が低下するため、
成長ホルモンの分泌が阻害されます
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